2009.09.05 Saturday
NAUSHIKA's Valley
Hunza Forest
今回、現状を知りえただけでも様々な切実な問題を抱えるパキスタン。
そんなパキスタンの最後の訪問地は、そんなムードを吹っ飛ばすような地。
パキスタン旅行の、数多あるハイライトの一つ、フンザへと足を伸ばしました。
Hunza Mountain
ここはトレッキングが盛んなところ。
多くの欧米人がここへ来て自分の限界に挑んでいくそう。
そして何故か、トレッキングに無縁の多くの日本人もここへやって来る。
その辺の理由については知ってる方も多いはず、ここはスタジオジブリ「風の谷のナウシカ」主人公、ナウシカの故郷・風の谷のモデルとなった谷なんです。実際僕は、カトマンズで初めて知りましたが。
Hunza Mountain
カトマンズで思いを馳せてから約1ヶ月半。来てみたら予想以上の風の谷っぷりに震えました。
環境はインドのレーに似ているのですが、当然それとこれとは全く別物。
Hunza Forest
細かな相違点はさておいて、レーで味わった人間をはるかに超越する自然という印象はない。
言葉にするのが難しいですが、ほどよくまとまった大自然というところか。
そのため、集落と川、嶮しい雪山や林や森が一目で見渡せる。
Hunza Mountain
朝昼夜で表情の違うその景色を眺めながらの生活は、旅行者にとっては贅沢すぎました。
宮崎駿監督も舞台にしちゃうはずやわ。
そしてここは、パキスタンの他の都市もさることながら、その倍くらい、いい人ばかり。それが何よりのハイライト。
そういう決まりですか?と言いたくなるくらい皆スマイリー。
Local Oldies
ここでの滞在中に改めて思ったことが一つ。
「挨拶は大事」
基本ですよね。無視されてもめげません。明日っから挨拶は元気よく。
Hunza Street
最初にも触れたように、今は大きな政治的な問題を抱えるパキスタン。
有数の観光地の筈らしいフンザにも、観光客はまばら。
宿のボス・ハイダー氏や村の人たちが「危なくないのになぁ」と言って寂しそうにしていたのはなんとも悲しいところ。彼らも多くの旅行者と触れ合いたいのだそう。
わずかでも危険があるのだろうから行く事をお勧めすることはできませんが、フンザだけでなくパキスタンの人に出会えば、物語が生まれることは間違いありませんでした。
Mr Hider