2010.02.01 Monday
Confectionery Box , Sana'a
Old Sana'a City
写真をインドで見て以来、思いを馳せ続けていた観光スポット・サナァ旧市街。
イエメンに来る目的の、大きな1つとなっていた。
来てみて大正解。
そこはチョコの香りがしそうなくらいの、オカシの街だった。
Bab Al Yemen
バーバルヤマンというヤーマンな名前をもつ門をくぐれば、大きなオカシ箱に入り込む。
中に入っているのは巨大で膨大な数のチョコブラウニー・生クリーム付き。
茶色に統一されたレンガ造りの家々と、アクセントを加えるように塗り付けられた漆喰が、この異世界を創り出している。
Old Sana'a City
何故こんな風になるんでしょうか。歴史や背景を知らないから、不思議な浮いたような、面白い感情で街を散歩することができた。
Old Sana'a City
また、相当に古い歴史を持つというサナァは、その街並みだけでなくイエメン人の生活スタイルや生き方も特徴的。
まず基本的に、毎日毎日"カート"と呼ばれる神の葉(他国では牢屋送りになってしまう麻薬のようなもの)を噛みながらアッラーへの路をどうのこうの言っている。頬がカート溜め過ぎでリスのように膨れてるけど誰も気にしない。何言ってるか解らんくらい膨れてても誰も何も文句言わない。
Qart Boy
相当ダレてる人もいますけど、"カートは悪くない"的な雰囲気は流れている。
その他、だいたいの人は路端にて座り、チャーイを何杯かやりながらずっっっと喋くってたり、男は腰に"ジャンビーヤ"なる刀をさしていたり、たまにその"ジャンビーヤ"を持ちながら踊ってくれたり(ジャンビーヤダンスと言うらしい)。
Jambiya Gent's
飽きさせない人間ばかりのサナァ、その空気は首都とはいえ相当に緩い。
今はファイティングタイムだから気を抜くことはできないけれど、それは一般の人々にとっては遠い世界の様に感じる。
込み入った話をすると、イエメンの問題、部族のことや貧困のこと、南北分離のことなど熱くなることは必至なんですが。
けど、皆いつでもポジティブ。底が抜けてます。
Football Table
サナァでは、素敵な旧市街に囲まれながら、そんなイエメン人とやり取りを交わすのが一番の観光だった。
Worker
ユーラシア大陸を約半分、それからアラビア半島へとやって来て、イエメンもムカッラ、サユーン、シバームなどを経てサナァへ入った結果、やっぱりイエメン人は今までで一番旅行者と地元民の距離を感じない。
女性の世界は男子禁制ですが。。。
本当にいい意味で、イエメン人は子供で手加減知らず、狭い世間で馴れ馴れしく生きている。
Souq in Old Sana'a City
毎晩サッカー・日本対イエメンしたり、チャイおごりおごられたり、何故か買い物に付き合わされたりと色々楽しませてくれた。
話の中や街の中では、めちゃめちゃナーバスな面を垣間見ることもあったイエメン。
実際物乞いも多いし、許可証あっても行くことができない所もあるような情勢。
けど旅行者に対しては「イエメン、一番最高!」と気持ちよく押し付けてくる。
その押し付けが心地いいという時点で、僕にとってのイエメンは最高だったと言えるのかもしれない。
Old Sana'a City