2010.02.07 Sunday
Zion Gate , Djibouti
Djibouti Main Local Area
人間が生まれた大陸。人間が帰るべき大陸。
そんなイメージを持って入り込もうとしているアフリカ大陸。
最初は「ハクナマターダ!」とか「ハイレ・セラシアイ!」とか言いながらの、メジャーな国を筆頭に始めようかなと考えてたけど。
この大陸に入るには、きちんと門から帯を正して、ということでジブチから始まることとなった。
My Friend Djibouti
つい最近、フランスから独立したというジブチ。その中心街は港街ということもあって白くて綺麗な印象を持っている。
パームとのコントラストとも相俟って、リゾート地のよう。
Djibouti City Centre
宿は高く、インドでの50ルピー並に汚い部屋で約20ドル。死にそうです。
後から分かったのですが、ここには各国アーミーや自衛隊が多く駐屯するよう。
地元民にとっては高くはない生活費でも、旅行者はホテルに泊まらないといけないため、過ごしやすいとはいえない。
そしてジブチはムスリムの割合が80%以上の国。形は違えどモスクはあるし、発音・テンションは若干違えどアザーンも聞こえる。モスクの形は統一感なし。
Djiboutian Masjid
Djiboutian Masjid
Djibouti Masjid
イラン・U.A.E・オマーン・イエメンと経てきた脳みそは、アラビアの世界にいるような錯覚を起こす。
アフリカに入ったと言うことはジブチからは実感できないのか。
そう思いながら中心地から離れた矢先、いきなりアフリカンな世界、それは凄く個人的で失礼な先入観かもしれないけれど、が広がりだした。
Djibouti Uramichi
そこはトタンジャングルとでもいえそうな、住居のひしめき合う狭い狭い路地。
ここで聞こえるのは、中心街のシャレオッツーな音楽や綺麗なタイポグラフィーではなく、がやがやした喧噪の音や「伝わればいい」看板のみ。けどそこに全てのものが集まっている。
Djibouti Street
「トタンから感じるアフリカ」というチープな発想を一掃するような生活がそこにはあった。
Hassan House
実際、この地域での滞在はとても心地よく、とてもダイレクト。
Djibouti Nice Restaurant
スコトラ島のように自然をひしひしと感じるのではなく、生きることをモロに感じる。話が早く、気持ちのいい人・環境ばかりでした。
メシも旨いし安いし早い。ここにはナカナカの米文化があった。
Nice Lunch
その地理的重要性から、軍の駐屯地として栄えてる、とはJICA隊員の話。
中心街を歩いててもリッチーな感じのファミリーを良く見かけた。それによって地元の人たちは多少は潤っているのだろうけど。
けれどその喧噪に、ジブチの力強さは少ない。図々しくも地元民のいる地区で1週間弱生活させてもらった僕にとっては、そんな感情でいっぱいでした。
Djibouti Row
フランスから独立して間もない、新しく小さな国・ジブチ。
それでもここには、昔から住んでる人間がいて、ここにしかない文化・気質を育てていくのだろうと強く感じさせてくれた。
僕にとってのザイオンゲート。
どっから始めたとしても、正解も間違いもないのだと思うことができた。
Djibouti Local Area